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それからはスープのことばかり考えて暮らした / 吉田篤弘

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どんなときでも同じように
おいしかった。

だから、何よりレシピに忠実につくることが大切なんです。

その一瞬はいつでも鮮やかな一瞬で、
モノクロ画面の中の彼女しか知らないのに、
その一瞬だけは、明るい色とほのかな甘い匂いが
横切ってゆくように思えた。
ひとめぼれと言っていい。
それからもう五年がたつ。
(帯文より)


◯ 吉田篤弘(よしだあつひろ、1962年 - )
小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事も行う。著書に『フィンガーボウルの話のつづき』、『つむじ風食堂の夜』、『針がとぶ』、『おるもすと』、『台所のラジオ』、『月とコーヒー』、『それでも世界は回っている』、『雲と鉛筆』など多数。




状態:B
初版第1刷、帯付き、シミ少、イタミ少



サイズ:183×133mm
イラスト:佃 二葉
題字:二井康雄
装幀:クラフト・エヴィング商會(吉田浩美・吉田篤弘)
発行:2006年、暮しの手帖社

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